運動後にマッサージをうまく利用すれば、筋肉の疲労回復や
スポーツ障害の予防などに役立ちます。
以前、
マッサージの基本的な手技として、
軽擦法(けいさつほう)、
強擦法(きょうさつほう)、
揉捏法(じゅうねつほう)、
圧迫法(あっぱくほう)、
叩打法(こうだほう)、
伸展法(しんてんほう)、
振戦法(しんせんほう)を紹介 しましたが、
今回は伸展法についてより細かく紹介します。
伸展法の種類
・下肢後側の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態で膝を伸ばす。マッサージをする側は、一方の足の踵と膝に手を当て、膝を伸ばしたまま足を高く上げていき、大腿部後部の
ハムストリングスを伸ばす。
・下腿部後側の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態で膝を伸ばす。マッサージをする側は、あお向けの状態で膝の上に軽く手を当て、同じ側の足の踵を持ち、つま先を膝の方向に近づけるように足関節を曲げ、アキレス腱からふくらはぎにかけて伸ばす。
・大腿部内側の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態で片方の膝を曲げ、もう一方の膝に足をのせる。マッサージをする側は、腰を押さえながら曲げた膝を上から押し、大腿部内側を伸ばす。
・大腿部から臀部の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態で片方の膝を曲げ、その膝を胸に近づける。もう一方の脚は伸ばしておく。
マッサージをする側は、伸ばした脚を押さえながら曲げた膝を上から押し、大腿部の後側から臀部を伸ばす。
・臀部から腰の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態で片方の膝を曲げ、その膝をもう一方の脚側に倒す。
マッサージをする側は、上体があがらないように肩を押さえながら曲げた膝を上から押し、臀部から腰を伸ばす。
・上肢の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態で両ひじを伸ばし、両腕をあげる。
マッサージをする側は、手首を持って頭上近くまで腕をあげ、軽く引きながら上肢や肩の筋肉を伸ばす。
・上腕の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態で両ひじを伸ばし、両腕をあげる。
マッサージをする側は、ひじの上あたりを持って下に押し、上腕部や肩の周りの筋肉を伸ばす。
・背部の伸展法
マッサージを受ける側は横向きに寝る。
マッサージをする側は、肩甲骨の内縁に手をかけ、肩甲骨を握って引き上げるようにして背部の筋肉(菱形筋)を伸ばす。
・頸部の伸展法
マッサージを受ける側はあお向けの状態になる。
マッサージをする側は、両手で後頭部と顎を持ち、ゆっくりと引っ張って伸ばす。
注意
マッサージは筋肉の疲労回復などに役立ちますが、場合によっては効果が薄れてしまったり、逆効果になってしまうということもおこりえます。
食後や病気、怪我をした直後の場合は、避けるようにしてください。
posted by un6toys at 16:53|
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